2011年 10月 26日
スペイシー大破 |
去る6月24日深夜、空腹に耐えかねて牛丼でも食おうかとスペイシーで街へ。
文化会館(サンニチYBS社屋)脇で信号待ちの後、陸橋に向かい直進したところ、右前から軽が迷いなく右折して突っ込んできた。こっちはトロい原付スクーターだから速度は乗ってなかったが向こうは下り坂からの発進である。短い距離でかなりの勢いをつけてきた。
これが今時の原チャリだったら命にも関わっただろう。また前が平らな軽の荷物車でなかったらどんな飛ばされ方をしていたか。中学の柔道部で受身を習ってなかったらどんな打ち方をしていたか。衝突事故という不運は数々の幸運に支えられて骨一本折らない打撲のみで済んだ。
全身打撲でしばらく動けないでいると通行人が携帯で救急車を呼んでくれた。問答無用で乗せられて市立甲府病院へ搬送。X線写真を何枚か撮られて「あ、骨なんともないね、もう帰っていいよ」って、10キロから歩けってか。送ってけよ。とか言おうとしたら先方の運転手のご主人が迎えに来てくれていた。
こんな突っ込み方をしてくるのはてっきり県内者(いわゆる「山梨ルール」)かと思ったらどっこい県外(隣県)の方だそうだ。お子さんが梨大生で、奥様が様子を見に訪ねて来たところだったらしい。ご主人は事故の知らせを聞いて中央道をすっ飛んでいらしたようだ。
堅牢な鎧となって僕の命を守ってくれたスペイシー君は、来年30歳を迎える筈だった。できる事なら直してまだ乗ってやりたいところだが、既にエアフィルタすら部品供給が断たれているヴィンテージ物である。廃車にするしかなかった。さようなら、5年間よく走ってくれた。ありがとう。
僕の身代わりに傷ついたスペイシー君。
それでも姿を保って凛々しく立っている。
路上に散らばった部品もできるだけ集めた。
修理の名目で持ち込んだ店のご主人が希少な機体だと口添えしてくれたおかげで次の中古スクーターを買える程度の弁償をして貰えた。体の方は基本打撲のみであったのと、先方の保険屋が脳検査の費用まで負担してくれたのでこちらも誠意を返すべく人身扱いにせず物損のみとした。
ややあって、9月22日、我が家にLEAD100がやってきた。
たまたまこのタイミングで出た中古車だが、2000年型(推定)の2スト車である。値段が丁度折り合ったというのもあるが、2ストに乗る生涯最後の機会でもあると思い、ほぼ即決した。中古車は「縁」の要素が極めて大きい。今回も良縁に恵まれたのだろう。店のご主人には勿論感謝。実は店ではとっくにスタンバイしていたのだが、肋骨の痛みが残っていたので大事を取ってこの時期まで待って貰った。
スペイシー80比でカタログ値でも1.5倍の出力を持つエンジンは実用回転域で振動がとても少ない。ホンダはMB5/MB8の頃から小排気量2スト単気筒にバランサーを搭載していた。もしかしたらこのエンジンもその流れでバランサーを積んでいるのだろうか。ちょっと回転が上がると若干振動が出るから、もしかしたら実用回転域で絶妙に振動が消えるチューニングを施されているのかも知れない。いずれにせよ、走りの快適さは格段に上がってしまった。それでいて燃費は30弱ぐらいとそんなに変わらない。しかもまだレギュラーガソリンで点火系のチューニングも一切してない状態で素のデータを取っている段階なので今後もう少し改善する可能性もある。
末永く、よろしく頼むぜLEAD君。
文化会館(サンニチYBS社屋)脇で信号待ちの後、陸橋に向かい直進したところ、右前から軽が迷いなく右折して突っ込んできた。こっちはトロい原付スクーターだから速度は乗ってなかったが向こうは下り坂からの発進である。短い距離でかなりの勢いをつけてきた。
これが今時の原チャリだったら命にも関わっただろう。また前が平らな軽の荷物車でなかったらどんな飛ばされ方をしていたか。中学の柔道部で受身を習ってなかったらどんな打ち方をしていたか。衝突事故という不運は数々の幸運に支えられて骨一本折らない打撲のみで済んだ。
全身打撲でしばらく動けないでいると通行人が携帯で救急車を呼んでくれた。問答無用で乗せられて市立甲府病院へ搬送。X線写真を何枚か撮られて「あ、骨なんともないね、もう帰っていいよ」って、10キロから歩けってか。送ってけよ。とか言おうとしたら先方の運転手のご主人が迎えに来てくれていた。
こんな突っ込み方をしてくるのはてっきり県内者(いわゆる「山梨ルール」)かと思ったらどっこい県外(隣県)の方だそうだ。お子さんが梨大生で、奥様が様子を見に訪ねて来たところだったらしい。ご主人は事故の知らせを聞いて中央道をすっ飛んでいらしたようだ。
堅牢な鎧となって僕の命を守ってくれたスペイシー君は、来年30歳を迎える筈だった。できる事なら直してまだ乗ってやりたいところだが、既にエアフィルタすら部品供給が断たれているヴィンテージ物である。廃車にするしかなかった。さようなら、5年間よく走ってくれた。ありがとう。
僕の身代わりに傷ついたスペイシー君。
それでも姿を保って凛々しく立っている。
路上に散らばった部品もできるだけ集めた。
修理の名目で持ち込んだ店のご主人が希少な機体だと口添えしてくれたおかげで次の中古スクーターを買える程度の弁償をして貰えた。体の方は基本打撲のみであったのと、先方の保険屋が脳検査の費用まで負担してくれたのでこちらも誠意を返すべく人身扱いにせず物損のみとした。
ややあって、9月22日、我が家にLEAD100がやってきた。
たまたまこのタイミングで出た中古車だが、2000年型(推定)の2スト車である。値段が丁度折り合ったというのもあるが、2ストに乗る生涯最後の機会でもあると思い、ほぼ即決した。中古車は「縁」の要素が極めて大きい。今回も良縁に恵まれたのだろう。店のご主人には勿論感謝。実は店ではとっくにスタンバイしていたのだが、肋骨の痛みが残っていたので大事を取ってこの時期まで待って貰った。
スペイシー80比でカタログ値でも1.5倍の出力を持つエンジンは実用回転域で振動がとても少ない。ホンダはMB5/MB8の頃から小排気量2スト単気筒にバランサーを搭載していた。もしかしたらこのエンジンもその流れでバランサーを積んでいるのだろうか。ちょっと回転が上がると若干振動が出るから、もしかしたら実用回転域で絶妙に振動が消えるチューニングを施されているのかも知れない。いずれにせよ、走りの快適さは格段に上がってしまった。それでいて燃費は30弱ぐらいとそんなに変わらない。しかもまだレギュラーガソリンで点火系のチューニングも一切してない状態で素のデータを取っている段階なので今後もう少し改善する可能性もある。
末永く、よろしく頼むぜLEAD君。
by afternaito
| 2011-10-26 00:07
| クルマ
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