2012年 12月 07日
LED照明の使い分け |
LED電球は暗いよりトラックバック。
出始めの頃は「60W型」と称してその実300ルーメンもないような製品が横行していたが、ちょっと騒がれたおかげでようやく表示も正常化されてきた。LED自体の改良も進んでいるようで、60W型相当の810ルーメン品も白色なら千円台で買える程度にこなれてきた。
値段がこなれてきたとは言え、蛍光灯電球が1個300円程度で買える事を考えると810ルーメン品が千円を超えているLEDはまだ「安い」とまでは感じられない。仮に寿命が10倍だとしても、蛍光灯電球だって1年ぐらい使える物がLEDなら10年もつよ、ってのが決定的な魅力になるかと言えば、むしろ当面の出費の大きさの方が気になってしまうのが小市民(苦笑)。それに実際に4万時間ももつのか?という猜疑心もある。安いのはみんな国内製じゃないしね。経験的に中国製の安い蛍光灯電球は表示通り6,000時間もつものは正直、少ない。半分以上の確率で半分以下の寿命で劣化しているように思う。
当家だけの事情で言えば、そんな蛍光灯電球のストックもある。これを保持したままLEDを買い込むのもあまりエコとは言えない。消費電力で言っても同じ60W型(810ルーメン品)で蛍光灯電球は12-13Wが普通で、LEDなら8Wぐらいの製品もあるが、それは国産の高級品の話で、安い中国製のは8Wでは440ルーメン(40W相当品)程度が主流、つまり蛍光灯電球と同等程度の効率なのだ。だからまだ無理してまで全てを置き換える時期ではない。ストックの蛍光灯電球を使い切ってからでも遅くはない。いやむしろその方が時期的に更に量産化で安くもなろうし、品質も上がっているだろう。
使い分け>
蛍光灯電球とLEDの違いを把握して、蛍光灯を使い切るための用途と今からでもLEDにすべき用途を切り分けてみた。
蛍光灯電球にあってLEDにはない弱点としては以下が挙げられる。
・通電してすぐ明るくならない
・点灯時に電力を食い、寿命ダメージもある
つまり、蛍光灯電球は一度点灯したらある程度以上連続点灯する用途に向いており、頻繁に点滅させる用途には不向きと言える。なので「すぐ明るくなってくれないと困る」「短時間だけ点灯してすぐ消す」ような用途にはこれまで敢えて蛍光灯電球に置き換えず白熱灯を使い続けたりしていた。こういう用途にはLEDを使いたい。当家では廊下の一部とトイレがこれに該当する。
元々走りモノ好きな性格なのでトイレには真っ先にLED電球を導入した。この時は東芝の高価な製品(当事5千円ぐらいしたんじゃなかったかなぁ)を採用した。しかしさすがにそれ以上買うには至れなかった。
その後暗いのを承知で幾つか安い(千円前後)製品を買い、使用頻度の低い廊下とかに配備した。暗いだけでなく電源周波数に同期した点滅がはっきり感じられるようなのもあった。この「ちらつき」はちょっと気になるレヴェルだったので安くても全面的に採用する気にはなれなかった。昨年、秋葉原で810ルーメン品が3千円を切っていたので風呂の脱衣所用に買っている。
指向性も違う>
階段灯も通る時しか点灯しないので蛍光灯電球の導入は見合わせていたのだが、階段灯はひと回り小さなE17口金で、しかも電球の高さギリギリのシビアなデザインであったため蛍光灯電球やLED電球では頭が当たってしまってセードを装着できない物ばかりだったというのもある。
最近、5.3W程度で500ルーメンの製品を見つけた。高さもセードに納まり、価格も千円台前半と手頃だったのでようやく階段灯をLED化できた。
LEDは電球色の製品もあるが、電球色は極端に能率が低いのでLED電球は白色にしか興味がない。なので必然的に当家ではLED化イコール白色化を意味する。
あと、ちょっとアルミ箔が覗いているのが見えるだろうか。
中はこんな感じになっている。
LED電球は前方に光束が集中する構造の物が多い。というより広範囲に光を拡散できるモデルはごく一部で、安価に入手できる製品では全てがそうだと言っても現時点では過言ではない。しかし当家階段灯のセードは電球からの光を横方向にしか出していない。このため500ルーメンの総光量があっても、そのままでは殆どの光はセードの内側(光を遮るだけ)を照らすばかりで階段を照らす光にはならない。なので少しでも光束を横方向に導くため電球正面にアルミ箔を置いて反射材とした。測定器を使ったわけではないが、明らかに横方向に出る光の量は改善した。充分に効率を改善できているわけではないが、お手軽さの割には有効だったと思う。
夜を待ってアルミ箔の有無を比較できないか撮ってみた。
(左:アルミ箔なし/右:アルミ箔あり)
カメラが自動露光なのでそのままだとアルミ箔なしの方が明るく映ってしまい、ちょっと調整した。これで見るといかにもアルミ箔があると明るいように見えるが、実際には白色グローブから漏れる光に照らされた周囲は見た限りではほぼ同じ。穴から出る反射光が若干強くなってくっきりするかな、ぐらいの差。
現在当家では電球器具の半分がLED、半分が蛍光灯電球といったところだ。いまだ白熱灯な所も2箇所残っている。先述の通り、現時点では頻繁に点滅する場所を優先的にLED化したが、あとはストックの蛍光灯電球を使い切るまで使う予定だ。
直管蛍光灯(電子点灯管使用)器具もいくつかあるので、これらもいずれLED化を考える時が来るのかも知れない。直管蛍光灯の置き換えは「蛍光管互換LED」による管のみの置き換えと「器具ごと交換」という選択肢があるが、当然後者の方が能率は高く、コストも高い。まずは前者をちょっと試しつつ最終的に後者に移行、という事になるのだろうが、早くて5年、長ければ10年計画ぐらいになりそうだな。
それよりも、家の前の路地の街灯を蛍光管互換LEDに交換する事を提案する方が先になりそうだ。蛍光灯とLEDでは電力効率はそんなに劇的に違わない(それどころか直管蛍光灯だと互換LEDへの置き換えで現時点まだ同じ明るさを得られないようだ)が、街灯は交換が面倒なので長寿命という利点が大きい。明るさの問題が解決したらうちの前の1本ぐらいは寄付するつもりで提案してみたいと思っている。
出始めの頃は「60W型」と称してその実300ルーメンもないような製品が横行していたが、ちょっと騒がれたおかげでようやく表示も正常化されてきた。LED自体の改良も進んでいるようで、60W型相当の810ルーメン品も白色なら千円台で買える程度にこなれてきた。
値段がこなれてきたとは言え、蛍光灯電球が1個300円程度で買える事を考えると810ルーメン品が千円を超えているLEDはまだ「安い」とまでは感じられない。仮に寿命が10倍だとしても、蛍光灯電球だって1年ぐらい使える物がLEDなら10年もつよ、ってのが決定的な魅力になるかと言えば、むしろ当面の出費の大きさの方が気になってしまうのが小市民(苦笑)。それに実際に4万時間ももつのか?という猜疑心もある。安いのはみんな国内製じゃないしね。経験的に中国製の安い蛍光灯電球は表示通り6,000時間もつものは正直、少ない。半分以上の確率で半分以下の寿命で劣化しているように思う。
当家だけの事情で言えば、そんな蛍光灯電球のストックもある。これを保持したままLEDを買い込むのもあまりエコとは言えない。消費電力で言っても同じ60W型(810ルーメン品)で蛍光灯電球は12-13Wが普通で、LEDなら8Wぐらいの製品もあるが、それは国産の高級品の話で、安い中国製のは8Wでは440ルーメン(40W相当品)程度が主流、つまり蛍光灯電球と同等程度の効率なのだ。だからまだ無理してまで全てを置き換える時期ではない。ストックの蛍光灯電球を使い切ってからでも遅くはない。いやむしろその方が時期的に更に量産化で安くもなろうし、品質も上がっているだろう。
使い分け>
蛍光灯電球とLEDの違いを把握して、蛍光灯を使い切るための用途と今からでもLEDにすべき用途を切り分けてみた。
蛍光灯電球にあってLEDにはない弱点としては以下が挙げられる。
・通電してすぐ明るくならない
・点灯時に電力を食い、寿命ダメージもある
つまり、蛍光灯電球は一度点灯したらある程度以上連続点灯する用途に向いており、頻繁に点滅させる用途には不向きと言える。なので「すぐ明るくなってくれないと困る」「短時間だけ点灯してすぐ消す」ような用途にはこれまで敢えて蛍光灯電球に置き換えず白熱灯を使い続けたりしていた。こういう用途にはLEDを使いたい。当家では廊下の一部とトイレがこれに該当する。
元々走りモノ好きな性格なのでトイレには真っ先にLED電球を導入した。この時は東芝の高価な製品(当事5千円ぐらいしたんじゃなかったかなぁ)を採用した。しかしさすがにそれ以上買うには至れなかった。
その後暗いのを承知で幾つか安い(千円前後)製品を買い、使用頻度の低い廊下とかに配備した。暗いだけでなく電源周波数に同期した点滅がはっきり感じられるようなのもあった。この「ちらつき」はちょっと気になるレヴェルだったので安くても全面的に採用する気にはなれなかった。昨年、秋葉原で810ルーメン品が3千円を切っていたので風呂の脱衣所用に買っている。
指向性も違う>
階段灯も通る時しか点灯しないので蛍光灯電球の導入は見合わせていたのだが、階段灯はひと回り小さなE17口金で、しかも電球の高さギリギリのシビアなデザインであったため蛍光灯電球やLED電球では頭が当たってしまってセードを装着できない物ばかりだったというのもある。
最近、5.3W程度で500ルーメンの製品を見つけた。高さもセードに納まり、価格も千円台前半と手頃だったのでようやく階段灯をLED化できた。
LEDは電球色の製品もあるが、電球色は極端に能率が低いのでLED電球は白色にしか興味がない。なので必然的に当家ではLED化イコール白色化を意味する。
あと、ちょっとアルミ箔が覗いているのが見えるだろうか。
中はこんな感じになっている。
LED電球は前方に光束が集中する構造の物が多い。というより広範囲に光を拡散できるモデルはごく一部で、安価に入手できる製品では全てがそうだと言っても現時点では過言ではない。しかし当家階段灯のセードは電球からの光を横方向にしか出していない。このため500ルーメンの総光量があっても、そのままでは殆どの光はセードの内側(光を遮るだけ)を照らすばかりで階段を照らす光にはならない。なので少しでも光束を横方向に導くため電球正面にアルミ箔を置いて反射材とした。測定器を使ったわけではないが、明らかに横方向に出る光の量は改善した。充分に効率を改善できているわけではないが、お手軽さの割には有効だったと思う。
夜を待ってアルミ箔の有無を比較できないか撮ってみた。
(左:アルミ箔なし/右:アルミ箔あり)
カメラが自動露光なのでそのままだとアルミ箔なしの方が明るく映ってしまい、ちょっと調整した。これで見るといかにもアルミ箔があると明るいように見えるが、実際には白色グローブから漏れる光に照らされた周囲は見た限りではほぼ同じ。穴から出る反射光が若干強くなってくっきりするかな、ぐらいの差。
現在当家では電球器具の半分がLED、半分が蛍光灯電球といったところだ。いまだ白熱灯な所も2箇所残っている。先述の通り、現時点では頻繁に点滅する場所を優先的にLED化したが、あとはストックの蛍光灯電球を使い切るまで使う予定だ。
直管蛍光灯(電子点灯管使用)器具もいくつかあるので、これらもいずれLED化を考える時が来るのかも知れない。直管蛍光灯の置き換えは「蛍光管互換LED」による管のみの置き換えと「器具ごと交換」という選択肢があるが、当然後者の方が能率は高く、コストも高い。まずは前者をちょっと試しつつ最終的に後者に移行、という事になるのだろうが、早くて5年、長ければ10年計画ぐらいになりそうだな。
それよりも、家の前の路地の街灯を蛍光管互換LEDに交換する事を提案する方が先になりそうだ。蛍光灯とLEDでは電力効率はそんなに劇的に違わない(それどころか直管蛍光灯だと互換LEDへの置き換えで現時点まだ同じ明るさを得られないようだ)が、街灯は交換が面倒なので長寿命という利点が大きい。明るさの問題が解決したらうちの前の1本ぐらいは寄付するつもりで提案してみたいと思っている。
by afternaito
| 2012-12-07 13:17
| 生活
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