2013年 12月 23日
LED>またブチ電球シフト |
LED電球1個買っただけでBLOG記事が1本書けてしまうんだからお安い話だ(笑)。
風呂の蛍光灯電球は通電直後かなり暗い。明るくなるまでに2分近くかかる。入浴5分前ぐらいに通電して明るくなってから入れば問題ないとここに使っていたのだが,たまには今すぐ入りたい時もある。そんな時は入ってからしばらくは薄暗い浴室で入浴する事になる。
蛍光灯電球はこの「通電から本来の明るさになるまでのタイムラグ」に当たり外れが大きい。早い物は30秒ぐらいでかなり明るくなるが1分以上待たされる物も少なくない。多少待ち時間があってもそれはそれで使い方で対応できる所もあるので買った球は寿命まで使いきろうと思っているのだが、定期的にLED電球も試してみたい。特に最近オームが電球色の効率改善に頑張っている。この季節のうちにひとつぐらいは電球色LEDを試しておきたいと思っていた。
オームの9.1Wは電球色で唯一、60W型の光量(810lm)で千円を切る。しかも昼白色と同じ810lmで価格も消費電力も同じ。他社の電球色は同電力で昼白色の7割程度の光量しか出せていないのは何故なんだろう。殆どのメーカーは昼白色なら60W型の電力で電球色だと40W相当というのが普通だ。余談になるが以前秋葉原で買った810lmの昼白色(当事ようやく3千円を切った頃)も店員が「700ぐらいしか出てないと思う」とぼそっと言った例もある。特に中華モノは常に公称スペックは話半分な印象が否めない。
果たして、今日買ったオームの9.1W810lm電球色は明るかった。どう見てもそれまで使っていた同じ60W型の蛍光灯電球(当然810lm品)より明るく感じる。指向性があるので前方に出る光束が多いというのもあると思うが、浴室内全体の明るさがまるで違う.

左が今回買った電球。真ん中は同世代の40W型昼白色、右はちょっと前に買った40W型昼白色。サイズも小型化し、Wあたりのルーメン値も随分向上してきているが、現在の技術水準は既に100lm/Wに達している。廉価品だからというわけでもないようで、東芝とかの製品でもスペック上は大差ない。
性能も上がっているが価格もしっかり下がっている。真ん中の40W型は690円、今日買った60W型も千円を切る980円だった。
思いついて玄関灯とも交換してみた。玄関の蛍光灯電球は比較的待ち時間の少ない品だったが、玄関こそ短時間点灯だし点けてすぐ明るくなって欲しい。とすれば玄関の蛍光灯電球を風呂にシフトしてもいい。
この交換の際、ふと気になって2階の廊下でシフトを外れて居間の予備灯になっていたちょっと旧型の40W型昼白色(画像右の7.4W560lm)を風呂場に使ってみた。あ、これでも元々入ってた蛍光灯電球より明るい気がする。もしかして蛍光灯電球、存外早く劣化して少し暗くなってるのか?まだとても公称寿命の6千時間には遠い気がするが、この蛍光灯電球も中華だしな~。最初から公称光量が出てなかった可能性も考えないといかんかも。春の衣替えには本格的に風呂場もLEDを考えるか。
LEDは熱を「出さない」と思われがちだが、確かに「白熱電球に比べれば」明るさあたりの発熱はとても少ないものの、それでも消費電力なりの熱は出る。LEDが高効率と言っても、それでもまだ9割は熱になっているのだ。そして、半導体素子の宿命で熱に弱い。なので高出力のLEDは放熱が悪いと自前の熱で壊れてしまう。そのために大きな放熱器を搭載するとちっとも小型にならない。そのせいか電球型も40W型程度まではかなり安くなってきているが60W型になるとまだ少し高価く、100W型になると製品自体があまりない。なので現時点でのLED化は数で稼ぐ事が必要になる場合もあり、ますますコスト的に不利になったりする。少なくとも現時点ではまだ蛍光灯電球に比べて電力料金と寿命だけで元が取れる値段までこなれてきてはいないと思う。実際の分岐点は算出してないけどね。なので現時点では省電力の経済性だけでは不充分で、以下のような「利点」に価値を見出せる場合にのみ薦めている。
・電源投入直後から明るい
蛍光灯電球では「本来の明るさ」になるまで早い物でも30秒、遅い物では90秒以上かかる。また、その「待ち時間」はスペックに出ていないので購入時のギャンブル要素になる。
・頻繁にon/offできる
「できる」と言うと、じゃあ蛍光灯はできないのか、できているぞ、と思うかも知れない。しかし蛍光灯は電源投入時に寿命ダメージや若干余分な電力消費があったりするのだ。なのでずっと点けておく用途にはいいが頻繁にon/offする用途に使うのはお薦めしない。その点LEDにはそういう弱点はないので、点けて短時間でまた消すような用途に強い。当家では最初はトイレに採用した。
もう少し。LED電球が今の半分ぐらいの価格にまでなれば一気に置き換えになるのだろうが、今はまだ慌てて高価なLEDに換える時ではない。少なくともまだ寿命の切れていない蛍光灯電球を外してまで交換する事はない。あと何ヶ月かもたせれば、その頃には今よりもう少し安くなっている可能性が高いのだし。まぁ僕のように好き好んで人柱になりたい人は止めはしない。そこから得られる情報はありがたいし、高価な時に買ってくれる人がいないと安くはならないのだから。
ただ、60W型の810lm品が千円を切り始めたというのは、そろそろブレイクし始める頃合かも知れない。寿命が蛍光灯の5倍あって消費電力が2割削減できるなら、新規に買う球としては選択肢に入れていい頃合ではなかろうか。それで普及が進めば更に安くもなろうし、Wあたり100lmが普通になれば(現在まだ安い球は90いかない物が多い)、今より更に省電力になる。発熱が少なくなればより明るい球も選べるようになるかも知れない。これからの動きはこれまでに比べて早くなりそうに思う。
追記>
以前、E17口金の製品を買った報告をした。E17品は需要が少ないせいかE26に比べ低価格化が遅れているようだが、それ以上にボディが小さいためにW数(つまり発熱)の大きい製品を作るのが難しいのかも知れない。E26品でも810lm品(60W型)まではそこそこ作れるようになったが100W型はなかなか出てこないのが熱的な理由だとすると、E17のサイズでは500lm品(40W型)ぐらいが境目で、その上はなかなか出なかったり安くならなかったりするのかも知れない。自動車の前照灯用LEDも10W超品はかなり立派な放熱器がついている。E26/E17の電球も10W(E17だと5Wちょい)の壁を超えるには現在のような地味な放熱フィンでは足りず結構派手な姿にならざるを得ないとしたら、そっちにコストがかかってしまって価格を下げられないなんて事もあるのかも。
風呂の蛍光灯電球は通電直後かなり暗い。明るくなるまでに2分近くかかる。入浴5分前ぐらいに通電して明るくなってから入れば問題ないとここに使っていたのだが,たまには今すぐ入りたい時もある。そんな時は入ってからしばらくは薄暗い浴室で入浴する事になる。
蛍光灯電球はこの「通電から本来の明るさになるまでのタイムラグ」に当たり外れが大きい。早い物は30秒ぐらいでかなり明るくなるが1分以上待たされる物も少なくない。多少待ち時間があってもそれはそれで使い方で対応できる所もあるので買った球は寿命まで使いきろうと思っているのだが、定期的にLED電球も試してみたい。特に最近オームが電球色の効率改善に頑張っている。この季節のうちにひとつぐらいは電球色LEDを試しておきたいと思っていた。
オームの9.1Wは電球色で唯一、60W型の光量(810lm)で千円を切る。しかも昼白色と同じ810lmで価格も消費電力も同じ。他社の電球色は同電力で昼白色の7割程度の光量しか出せていないのは何故なんだろう。殆どのメーカーは昼白色なら60W型の電力で電球色だと40W相当というのが普通だ。余談になるが以前秋葉原で買った810lmの昼白色(当事ようやく3千円を切った頃)も店員が「700ぐらいしか出てないと思う」とぼそっと言った例もある。特に中華モノは常に公称スペックは話半分な印象が否めない。
果たして、今日買ったオームの9.1W810lm電球色は明るかった。どう見てもそれまで使っていた同じ60W型の蛍光灯電球(当然810lm品)より明るく感じる。指向性があるので前方に出る光束が多いというのもあると思うが、浴室内全体の明るさがまるで違う.

左が今回買った電球。真ん中は同世代の40W型昼白色、右はちょっと前に買った40W型昼白色。サイズも小型化し、Wあたりのルーメン値も随分向上してきているが、現在の技術水準は既に100lm/Wに達している。廉価品だからというわけでもないようで、東芝とかの製品でもスペック上は大差ない。
性能も上がっているが価格もしっかり下がっている。真ん中の40W型は690円、今日買った60W型も千円を切る980円だった。
思いついて玄関灯とも交換してみた。玄関の蛍光灯電球は比較的待ち時間の少ない品だったが、玄関こそ短時間点灯だし点けてすぐ明るくなって欲しい。とすれば玄関の蛍光灯電球を風呂にシフトしてもいい。
この交換の際、ふと気になって2階の廊下でシフトを外れて居間の予備灯になっていたちょっと旧型の40W型昼白色(画像右の7.4W560lm)を風呂場に使ってみた。あ、これでも元々入ってた蛍光灯電球より明るい気がする。もしかして蛍光灯電球、存外早く劣化して少し暗くなってるのか?まだとても公称寿命の6千時間には遠い気がするが、この蛍光灯電球も中華だしな~。最初から公称光量が出てなかった可能性も考えないといかんかも。春の衣替えには本格的に風呂場もLEDを考えるか。
LEDは熱を「出さない」と思われがちだが、確かに「白熱電球に比べれば」明るさあたりの発熱はとても少ないものの、それでも消費電力なりの熱は出る。LEDが高効率と言っても、それでもまだ9割は熱になっているのだ。そして、半導体素子の宿命で熱に弱い。なので高出力のLEDは放熱が悪いと自前の熱で壊れてしまう。そのために大きな放熱器を搭載するとちっとも小型にならない。そのせいか電球型も40W型程度まではかなり安くなってきているが60W型になるとまだ少し高価く、100W型になると製品自体があまりない。なので現時点でのLED化は数で稼ぐ事が必要になる場合もあり、ますますコスト的に不利になったりする。少なくとも現時点ではまだ蛍光灯電球に比べて電力料金と寿命だけで元が取れる値段までこなれてきてはいないと思う。実際の分岐点は算出してないけどね。なので現時点では省電力の経済性だけでは不充分で、以下のような「利点」に価値を見出せる場合にのみ薦めている。
・電源投入直後から明るい
蛍光灯電球では「本来の明るさ」になるまで早い物でも30秒、遅い物では90秒以上かかる。また、その「待ち時間」はスペックに出ていないので購入時のギャンブル要素になる。
・頻繁にon/offできる
「できる」と言うと、じゃあ蛍光灯はできないのか、できているぞ、と思うかも知れない。しかし蛍光灯は電源投入時に寿命ダメージや若干余分な電力消費があったりするのだ。なのでずっと点けておく用途にはいいが頻繁にon/offする用途に使うのはお薦めしない。その点LEDにはそういう弱点はないので、点けて短時間でまた消すような用途に強い。当家では最初はトイレに採用した。
もう少し。LED電球が今の半分ぐらいの価格にまでなれば一気に置き換えになるのだろうが、今はまだ慌てて高価なLEDに換える時ではない。少なくともまだ寿命の切れていない蛍光灯電球を外してまで交換する事はない。あと何ヶ月かもたせれば、その頃には今よりもう少し安くなっている可能性が高いのだし。まぁ僕のように好き好んで人柱になりたい人は止めはしない。そこから得られる情報はありがたいし、高価な時に買ってくれる人がいないと安くはならないのだから。
ただ、60W型の810lm品が千円を切り始めたというのは、そろそろブレイクし始める頃合かも知れない。寿命が蛍光灯の5倍あって消費電力が2割削減できるなら、新規に買う球としては選択肢に入れていい頃合ではなかろうか。それで普及が進めば更に安くもなろうし、Wあたり100lmが普通になれば(現在まだ安い球は90いかない物が多い)、今より更に省電力になる。発熱が少なくなればより明るい球も選べるようになるかも知れない。これからの動きはこれまでに比べて早くなりそうに思う。
追記>
以前、E17口金の製品を買った報告をした。E17品は需要が少ないせいかE26に比べ低価格化が遅れているようだが、それ以上にボディが小さいためにW数(つまり発熱)の大きい製品を作るのが難しいのかも知れない。E26品でも810lm品(60W型)まではそこそこ作れるようになったが100W型はなかなか出てこないのが熱的な理由だとすると、E17のサイズでは500lm品(40W型)ぐらいが境目で、その上はなかなか出なかったり安くならなかったりするのかも知れない。自動車の前照灯用LEDも10W超品はかなり立派な放熱器がついている。E26/E17の電球も10W(E17だと5Wちょい)の壁を超えるには現在のような地味な放熱フィンでは足りず結構派手な姿にならざるを得ないとしたら、そっちにコストがかかってしまって価格を下げられないなんて事もあるのかも。
by afternaito
| 2013-12-23 22:00
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