2016年 02月 07日
LED二極化 |
LEDは元からダイオード(二極素子)だけど、そういう話ではない。
一時期、LED電球の価格競争が激しくなって、価格を下げるために品質まで下げた時期があった。
LED電球の効率がなかなか100lm/Wに達しないなぁと思っていた頃、それは起きた。低価格の80lm/W台の製品が幅を利かせ始めた。東芝はじめ大手メーカー品も生産拠点が中国に移り、国産品を見かけなくなってきた頃だ。それでも大手のは中国生産でもまだマシだったが、価格もさして下がってなかったので魅力に欠け、ついつい低能率の低価格品に手を出してしまっていた。
蛍光管代替LEDではアイリスオーヤマとかが100lm/W超えを宣伝し始めていたので、対照的で余計目立った。蛍光管代替LEDははまだ価格競争に突入してはいなかった。いや「それ以前」と言ってもいいのかも知れない。蛍光管代替LEDは20W品が10Wとか9Wとか「消費電力半分」というくだらないこだわりで製品を作っていたため、ルーメン値が20W型蛍光管の2/3しかなくて、同じ明るさを得るために本数を増やさねばならないという本末転倒な事をやっていた。それじゃ現行の蛍光灯器具をそのまま使って置き換える意味ないじゃんか。馬鹿過ぎ。「半分にならないとお客様が買ってくれないんです」なんて言い訳してたが、そんなのは単なる怠慢の言い訳でしかない。LEDの効率は蛍光灯の2倍ないんだから、ちゃんと理解されるまで説明しろよ。
さて、時はちょっと進んで2016年。久しぶりに家電量販店を覗いてみたら、最安品は相変わらずだが、上級品は中国生産品でも再び100lm/Wに迫っていた。20W蛍光管代替LEDも、2,500円程度で100lm/W超えの製品が並んでいた。相変わらず9Wで1,000lm(20W直管蛍光灯は1,500lm目安)なので蛍光管の置き換えには使えないのだが。
ただしLEDでは前方にのみ発光するので点灯中の管を見ると明るいように見える。器具によっては20W型の蛍光管と同等に使える局面もあるかも知れない。
折角LED電球の効率が再び上がってきたのだが、市場からは昼白色が駆逐状態で、昼光色が席巻している。僕は昼光色嫌いなのでとても迷惑している。貴重な昼白色はなかなか安売りの対象にならないし、そも品薄で店頭に並んでいない。まぁ電球色は使えるから今の季節はいいのだが、夏は昼白色を使いたいんだよう。
かくて現在、LED電球は安価な80lm/W程度の品種とお安くない100lm/W近い品種に「二極化」してきているようだ。LEDイコール省電力、という図式は白熱灯や蛍光灯に比べればいずれ嘘ではないが、同じLEDでも効率の違う品種が出回っている事は意識すべきだろう。
「気にならない」という人もいるかも知れない。単価が違うから、その差額を電力料金の差額で取り戻すまでに何時間点灯すればいいかという「損益分岐点」まで意識したらどっちが得かは実は一概に言えなかったりもする。しかし自動車がリッター8キロ走るか10キロ走るか気にする人が、電球がWあたり80ルーメンか100ルーメンかは気にならないものなのだろうか?お節介を承知で言うが、安価な低能率品を選ぶにしても、効率の違いを気にしたうえで納得して選んで欲しいと思うのだ。
一時期、LED電球の価格競争が激しくなって、価格を下げるために品質まで下げた時期があった。
LED電球の効率がなかなか100lm/Wに達しないなぁと思っていた頃、それは起きた。低価格の80lm/W台の製品が幅を利かせ始めた。東芝はじめ大手メーカー品も生産拠点が中国に移り、国産品を見かけなくなってきた頃だ。それでも大手のは中国生産でもまだマシだったが、価格もさして下がってなかったので魅力に欠け、ついつい低能率の低価格品に手を出してしまっていた。
蛍光管代替LEDではアイリスオーヤマとかが100lm/W超えを宣伝し始めていたので、対照的で余計目立った。蛍光管代替LEDははまだ価格競争に突入してはいなかった。いや「それ以前」と言ってもいいのかも知れない。蛍光管代替LEDは20W品が10Wとか9Wとか「消費電力半分」というくだらないこだわりで製品を作っていたため、ルーメン値が20W型蛍光管の2/3しかなくて、同じ明るさを得るために本数を増やさねばならないという本末転倒な事をやっていた。それじゃ現行の蛍光灯器具をそのまま使って置き換える意味ないじゃんか。馬鹿過ぎ。「半分にならないとお客様が買ってくれないんです」なんて言い訳してたが、そんなのは単なる怠慢の言い訳でしかない。LEDの効率は蛍光灯の2倍ないんだから、ちゃんと理解されるまで説明しろよ。
さて、時はちょっと進んで2016年。久しぶりに家電量販店を覗いてみたら、最安品は相変わらずだが、上級品は中国生産品でも再び100lm/Wに迫っていた。20W蛍光管代替LEDも、2,500円程度で100lm/W超えの製品が並んでいた。相変わらず9Wで1,000lm(20W直管蛍光灯は1,500lm目安)なので蛍光管の置き換えには使えないのだが。
ただしLEDでは前方にのみ発光するので点灯中の管を見ると明るいように見える。器具によっては20W型の蛍光管と同等に使える局面もあるかも知れない。
折角LED電球の効率が再び上がってきたのだが、市場からは昼白色が駆逐状態で、昼光色が席巻している。僕は昼光色嫌いなのでとても迷惑している。貴重な昼白色はなかなか安売りの対象にならないし、そも品薄で店頭に並んでいない。まぁ電球色は使えるから今の季節はいいのだが、夏は昼白色を使いたいんだよう。
かくて現在、LED電球は安価な80lm/W程度の品種とお安くない100lm/W近い品種に「二極化」してきているようだ。LEDイコール省電力、という図式は白熱灯や蛍光灯に比べればいずれ嘘ではないが、同じLEDでも効率の違う品種が出回っている事は意識すべきだろう。
「気にならない」という人もいるかも知れない。単価が違うから、その差額を電力料金の差額で取り戻すまでに何時間点灯すればいいかという「損益分岐点」まで意識したらどっちが得かは実は一概に言えなかったりもする。しかし自動車がリッター8キロ走るか10キロ走るか気にする人が、電球がWあたり80ルーメンか100ルーメンかは気にならないものなのだろうか?お節介を承知で言うが、安価な低能率品を選ぶにしても、効率の違いを気にしたうえで納得して選んで欲しいと思うのだ。
by afternaito
| 2016-02-07 03:39
| 生活
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