2016年 07月 12日
Swiftのプラグ交換 |
Swift君は6万5千キロぐらいで買った。初期装着プラグが長寿命型尖塔プラグと聞いていたので8-10万キロぐらいまでは大丈夫だろうとしばらく乗っていた。このブログにも7万2千で「先にプラグコードを換える」と書いてある。
その後「イリジウム・タフ」を安く手に入れる機会があり「少し早いけど」と交換した記憶があるのだが、このブログにも燃費記録にも記載がない。「少し早い」のなら10万は超えてないだろうし、もしかしたら8万を待たずに換えたのだろうか。
そして今14万を越えたところ。プラグの劣化を疑う事態になった。仮に8万で換えててもまだ6万しか走ってない。それこそ「少し早い」と思って他の原因を探ったのだが、どうにもプラグが疑わしい。
ひと月程前から、始動時にやたら低い音でエンジンが唸り、大きなトルクリップル振動も出た。しばらくアイドリングしていると急激に吹け上がる。これって2気筒失火して660cc2気筒モードになって、アイドリングを保つために多めに燃料が噴射され、失火してた気筒で火花が飛び始めると急激に吹け上がる、というシナリオしか想像できなかった。軽の2気筒というのは実際の商品として滅多に出てこないが、案としては結構あるし、フィアット500には1リッターターボの2気筒モデルもある。2気筒である事それ自体は致命的ではないのだが、1.3リッターのボディと、眠った2気筒という重負荷を背負っては軽並みの走りも期待できない。第一、88psのエンジンを排気デヴァイス「マイクロバースター」でデチューンしているのだ。それが半分になるって事は余計な負荷がなくても40psそこそこしかない計算になる。それじゃ原付にも置いていかれちまう。
1型Swift君HT51Sはセミダイレクト・イングニッションである。4気筒を2基のイグニッションモジュールで点火するという賢い仕組みだ。360゜クランクになる1-4気筒と2-3気筒をペアにして、ふたつのプラグキャップ間に電圧をかける。GNDには点火電流を流さない。2本のプラグギャップが直列になって1本の電流で2つのギャップに火花を飛ばす。当然、点火しないタイミングでも上死点では火花が飛んでいるが、それでプラグの寿命が短くなるなんて事はあるのだろうか。
今は温まるとスムースに走ってくれているが、いつ何時2気筒モードになるか判らない。いつ何時なってくれても困る。というわけで、まずはプラグを換えてみようと思い立った。しかし元々20万キロぐらいまで乗れればいいやと思って買ったSwift君、また10万キロ走れるプラグをつけても寿命の半分も使わない可能性がある。まずは寿命2万キロのノーマルプラグを試そう。安いし。
以前二輪館でお世話になったカムイへ。しかし「イリジウムしかありません」と言い切られた。純正がそうだから、そもそも品種としてないのか、それとも単に「当店にはありません」なのか。いずれにしてもここではイリジウムしか買えないのは間違いない。二輪館の恩があるから今回はここで買おうと決めてきたので思い切ってイリジウムMaxを購入。寿命は4倍だが値段も4倍。ちょっと痛い出費ではあるが、プラグとしての性能がよくて4回分の交換が1回で済む分お得ではあるのだ。その寿命を使い切るならば、だが…。
さて、どうにかカヴァーを開けてみたが、プラグホールが深くて太刀打ちできない。マーチの時に使っていたプラグレンチがあればどうにかなったかも知れないが、どこにあるやら。今のプラグに交換するのに使ったかも知れないのだが、それとて6年も前なのだ。しかし正直、今回イリジウムMaxを買ってしまったという事は、これがSwift最後のプラグ交換の可能性が高い。この1回のためにプラグレンチを買うのも逆に無駄な気がして、潔く石和スズキに頼る事にした。
交換作業中に少し話を聞かせて貰った。イリジウムプラグが10万キロもつのは珍しくないし、セミダイレクトだからってそんなに寿命は縮まないが、実は倍の頻度でスパークするイグニッションユニットの負担が大きく、だいたい10万キロもたずに交換になる事が多いのだそうだ。えー?そして2個ひと組で1万5千円ぐらいするって。えー?
「って事は、運がよくても20万キロ走るまでには一度は交換する覚悟でいろって事?」
「まぁ、そのつもりでいた方が」
知らなかった驚愕の真実。クルマってそういうトータルコストで語られる事があまりないからなぁ。
夕方になってから連絡して無理を言って、閉店時間ギリギリに駆け込んで交換して貰った。果たしてプラグは少し先頭部が減ったりしていたようだが、減っていたのは1,2番。セミダイレクトイグニッションの影響は考えなくていいようだ。
他にもガスケットが劣化してプラグの周りに少しオイルが出ていたりもしたが、これは「イグニッション交換する時に一緒にでいいでしょう」との事なので、お任せした。
交換が終わってエンジンかけてみたら。まぁスムースな事。僕でも感じられるぐらい違う。やはり暖機後にもスパークの大きさに差が出ていたみたいだ。「揃った」感がある。
ひとまず給油。このところ冷房使ってるせいで燃費は悪いので、燃費の差としては見えにくいだろうけど、一応切り分けておく。
ひと月前、富士宮まで往復130キロ走った後しばらくエンジンの吹け上がりが軽かった。でも始動時に唸るようになったのもその後だったんだよなぁ。何か関係あるのだろうか。
その後「イリジウム・タフ」を安く手に入れる機会があり「少し早いけど」と交換した記憶があるのだが、このブログにも燃費記録にも記載がない。「少し早い」のなら10万は超えてないだろうし、もしかしたら8万を待たずに換えたのだろうか。
そして今14万を越えたところ。プラグの劣化を疑う事態になった。仮に8万で換えててもまだ6万しか走ってない。それこそ「少し早い」と思って他の原因を探ったのだが、どうにもプラグが疑わしい。
ひと月程前から、始動時にやたら低い音でエンジンが唸り、大きなトルクリップル振動も出た。しばらくアイドリングしていると急激に吹け上がる。これって2気筒失火して660cc2気筒モードになって、アイドリングを保つために多めに燃料が噴射され、失火してた気筒で火花が飛び始めると急激に吹け上がる、というシナリオしか想像できなかった。軽の2気筒というのは実際の商品として滅多に出てこないが、案としては結構あるし、フィアット500には1リッターターボの2気筒モデルもある。2気筒である事それ自体は致命的ではないのだが、1.3リッターのボディと、眠った2気筒という重負荷を背負っては軽並みの走りも期待できない。第一、88psのエンジンを排気デヴァイス「マイクロバースター」でデチューンしているのだ。それが半分になるって事は余計な負荷がなくても40psそこそこしかない計算になる。それじゃ原付にも置いていかれちまう。
1型Swift君HT51Sはセミダイレクト・イングニッションである。4気筒を2基のイグニッションモジュールで点火するという賢い仕組みだ。360゜クランクになる1-4気筒と2-3気筒をペアにして、ふたつのプラグキャップ間に電圧をかける。GNDには点火電流を流さない。2本のプラグギャップが直列になって1本の電流で2つのギャップに火花を飛ばす。当然、点火しないタイミングでも上死点では火花が飛んでいるが、それでプラグの寿命が短くなるなんて事はあるのだろうか。
今は温まるとスムースに走ってくれているが、いつ何時2気筒モードになるか判らない。いつ何時なってくれても困る。というわけで、まずはプラグを換えてみようと思い立った。しかし元々20万キロぐらいまで乗れればいいやと思って買ったSwift君、また10万キロ走れるプラグをつけても寿命の半分も使わない可能性がある。まずは寿命2万キロのノーマルプラグを試そう。安いし。
以前二輪館でお世話になったカムイへ。しかし「イリジウムしかありません」と言い切られた。純正がそうだから、そもそも品種としてないのか、それとも単に「当店にはありません」なのか。いずれにしてもここではイリジウムしか買えないのは間違いない。二輪館の恩があるから今回はここで買おうと決めてきたので思い切ってイリジウムMaxを購入。寿命は4倍だが値段も4倍。ちょっと痛い出費ではあるが、プラグとしての性能がよくて4回分の交換が1回で済む分お得ではあるのだ。その寿命を使い切るならば、だが…。
さて、どうにかカヴァーを開けてみたが、プラグホールが深くて太刀打ちできない。マーチの時に使っていたプラグレンチがあればどうにかなったかも知れないが、どこにあるやら。今のプラグに交換するのに使ったかも知れないのだが、それとて6年も前なのだ。しかし正直、今回イリジウムMaxを買ってしまったという事は、これがSwift最後のプラグ交換の可能性が高い。この1回のためにプラグレンチを買うのも逆に無駄な気がして、潔く石和スズキに頼る事にした。
交換作業中に少し話を聞かせて貰った。イリジウムプラグが10万キロもつのは珍しくないし、セミダイレクトだからってそんなに寿命は縮まないが、実は倍の頻度でスパークするイグニッションユニットの負担が大きく、だいたい10万キロもたずに交換になる事が多いのだそうだ。えー?そして2個ひと組で1万5千円ぐらいするって。えー?
「って事は、運がよくても20万キロ走るまでには一度は交換する覚悟でいろって事?」
「まぁ、そのつもりでいた方が」
知らなかった驚愕の真実。クルマってそういうトータルコストで語られる事があまりないからなぁ。
夕方になってから連絡して無理を言って、閉店時間ギリギリに駆け込んで交換して貰った。果たしてプラグは少し先頭部が減ったりしていたようだが、減っていたのは1,2番。セミダイレクトイグニッションの影響は考えなくていいようだ。
他にもガスケットが劣化してプラグの周りに少しオイルが出ていたりもしたが、これは「イグニッション交換する時に一緒にでいいでしょう」との事なので、お任せした。
交換が終わってエンジンかけてみたら。まぁスムースな事。僕でも感じられるぐらい違う。やはり暖機後にもスパークの大きさに差が出ていたみたいだ。「揃った」感がある。
ひとまず給油。このところ冷房使ってるせいで燃費は悪いので、燃費の差としては見えにくいだろうけど、一応切り分けておく。
ひと月前、富士宮まで往復130キロ走った後しばらくエンジンの吹け上がりが軽かった。でも始動時に唸るようになったのもその後だったんだよなぁ。何か関係あるのだろうか。
by afternaito
| 2016-07-12 21:49
| クルマ
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