2017年 07月 20日
PCXの風防交換 |
ホンダのスクーターPCXの風防は標準では本当に短く「メーターパネルの庇」ぐらいしかない。これはこれで格好悪くはないのだが「風防(シールド)」としては全く効いてない気がする。店でも「風防あると楽だよー」と言われ、にわかに気になり出した。
検索してみると純正品以外にも結構何種類も出ていた。その中でも比較的安価な"World Walk" ws-12psを試してみる事にした。安価なだけあって薄手で剛性は期待できなさそうだ。サイトにはいろいろ能書きが語られているが、それはこの記事を書くために改めて検索して見つけた。買うに当たっては写真だけで「使えそう」と判断した。
クリアとスモークがあるが、ここはスモークだろう。と思ったら最安値の店ではスモークが品切れ。他も在庫僅少らしい。もう生産してなくて在庫限りなのだろうか。クリアなら最安値の店にもまだ在庫があったが、ここはスモークで。千円以上余分に払う事になるが、クリアで我慢する気になれなかったので仕方ない。
買ってから1週間と待たずに同じ楽天で2千円ぐらい安くなっているのを見たのはちょっと悲しかったが、得し損ねただけで「損した」わけではないと思う事にする。
7/12。注文したら3日で届いた。今月は平日毎日下請けがあって家にいないので受け取りが遅れるかと思ったが、運良くヤマトさんが来ているタイミングで帰宅して直接受け取る事ができた。最近宅配(特にヤマトさん)の再配達問題がよく取り上げられているから彼らの仕事を増やさずに済んでよかった。
その日、下請けが終わったら直ちに取り付け。現在のシールドの外し方はネットで見てある程度判っている。特殊な工具は必要ないようなので人に頼らなくても交換できる…筈(苦笑)。
薄暗くなってからの作業だったので正面のネジにはちと苦戦したが、基本+ネジ2本と、10mmの六角4本のみ。六角はソケットレンチにエクステンダーを要したが、幸いそのぐらいなら持っていた。
梱包が下手で開封時に付属のワッシャを地面にぶちまけてしまったが、まだそんなに暗くなっていなかったので無事全部回収できた。白いワッシャで助かった。交換に要した時間はワッシャ探しコミでも30分ぐらいだろうか。暗くなる前に勝負がついてよかった。
メーターブロックとシールドの間に少し隙間があって、前方の+ネジがあった小窓まで開通している。ここを流れる空気も設計上何か意味があるのだろうか。存外シールド裏の渦を軽減してくれてたりして。
案の定、純正シールドより薄くて柔らかい。縁に厚みをつけたりもしてないので基本ぷるぷるだ。ちょっと頼りないがこれが「一番安いヤツ」という事なのだろう。ここまでは写真から予想できた。用に足りればよしとする。これ、クリアだったらすげー安っぽくなってただろうな。装着前後の写真を撮ったのだが、隣の車のナンバーが写り込んでしまっていた。ボカしで消したが、撮る時気付けよ…。
交換後に、外したオリジナルを重ねてみた。20cmぐらい高く(ナナメなので正確には「長く」)なっている。サイトには18cmとあるかな。乗車時、みぞおちぐらいの高さだ。頭の高さまであるシールドならよく効くのだろうが、空気抵抗で燃費悪くなると言われたし、シールドを通して前を見なければならないとなるとクリア一択になる。今回は視界を遮らない高さのスモークにした。なんとなくだったがとりあえず悪くはないようだ。純正品ではないので"HONDA"のロゴがないのは寂しいが、まぁ気にすまい。
サイドに軽く絞りが入っていてハンドルをめいっぱい切っても干渉しない。走行時にめいっぱい切る事はそうそうないが、駐車時にハンドルロックするからここは重要だ。
急いで換えたのには理由がある。これから17キロ先のお客様を訪ねるのだ。しかも前日も純正状態で訪ねている。シールドの効果を確かめるよい機会ではないか。早速乗り出した。
小さなシールドだから回り込んで体に風は来る。それでも胸から腹にかけての風当たりは弱まっているように思う。遠出する時に地味に効きそうだ。月末に富士宮ツーリングの予定なので、それに間に合わせたかったんだ。これなら新宿ツーリングもアリかも。125だから高速は使えない。一般道で新宿なんて学生の頃以来ではなかろうか。しかし今日び都内の駐輪事情は結構厳しいし、片道120キロ強では無給油での往復は難しい。今年は無理かなぁ。ハイオクに切り替えて燃費が延びるかだな。リッター45を割らなくなれば無給油往復の望みは高くなる。
学生時代には交通費も勿論だが時間が自由になるのが魅力でよく二輪で上京した。最初の3年ぐらいはハスラー50で。ハスラーでは東だけでなく西は塩尻まで電線買いに行ったり、南は静岡市までリヒテルのピアノを聴きに行ったりもしたな。一度など先輩(XL125S)の「日帰りできますよ」に騙されて日本海を見に新潟~富山を走った事もあったっけ。22時間で600キロ走らされて、1時出発23時帰宅で確かに「日帰り」だった。
就職して都民になって、甲府へ楽に往復したいとVT250Fを買った。それまでは基本一般道オンリーだった。それでも学生最後の年に買ったCB125Tは車格も大きく遠出が楽で助かった。福生-甲府はCB125Tで何回か往復したが、さすがにしんどくなってVTを買ったんだった。甲府から新宿は福生よりもうちょっと遠い。
スクーターになって最初はスペイシー80。車格は立派だったがいかんせん遠出するには非力過ぎた。2台目のLEAD100は2ストだったので力はあったが50ccと同じボディで軽快過ぎた。近場は楽だが10キロ超のお出かけにはちと気合いを要した。そして満を持しての3台目が「小さなビッグスクーター」PCXというわけだ。これになって初めて、富士宮まで行ってみようという気になった。甲府-富士宮間の道のりは精進湖ルートで65キロ、富士川沿いルートで85キロある。新宿日帰りはイコール富士宮2往復相当。道路事情を加味するとそれ以上の疲れになるだろう。しかも富士宮なら行った先は実家だからごろんと横になって休めるが上京となるとそうもいかない。この歳で一般道で上京となると余程気力・体力が充実してないと無理だろうな。しかも翌日は廃人確定なので仕事のない日を選ばねばならない。
まずは、富士宮往復でその様子見だ。
先述のように、風防が大きくなると空気の抵抗を増やすから燃費は悪くなるという指摘を貰ったのはちと気にはなる。しかし、それって全身がすっぽり納まるような大きな風防の話ではないのか。今回のそれは体(腹から胸)に当たる風を代わりに受けて流してくれるもので、前面投影面積を増やしてないし、むしろ空気抵抗的には低くなっていてもおかしくない。これで燃費がどう変わるかも監視しなくては。
そして、そのうえで「もっと大きな風防が欲しい」となったら、その時また考える事にしよう。
追記>
富士宮、行ってきた。今回は道のり優先で精進湖ルート。登り坂では少し非力感があった。これが言われる「トルクの谷」ってヤツか。幸い他の車に迷惑がかかる程までスローダウンせずには済んだ。実用上不都合が出るまでの谷にはならないよううまく設定されているのだろう。
白糸から市街地に抜ける「富士宮道路」は本線車道なので125cc未満は入れない。知っていたが、忘れていた。白糸から街中までは原付時代に慣れた筈の道を走ったが、富士宮道路を走れれば楽なのになあと思ってしまった。
学生時代に原付で往復した時よりはずっと楽に往復できた筈なのだが、身体は当時と同じではない。正直、日帰り往復は結構しんどかったのだ。
風防の効果はそこそこ体感できた。そして街乗りでリッター45キロ走って「すげー!」とか言ってたPCXはこの往復でリッター55を出してしまった。これは一度富士川沿いのR52ートを試してみたくなった。アップダウンがない分R52の方が低燃費が期待できるからだ。ただし片道20kmばかり長くなるので少々燃費が改善しても燃料の消費量が減るまでには至らない。きつい登り坂がない分ストレスは少ないかも。
学生時代には他の車が少ない夜間の走行を好んだが、最近は路面がよく見えないのが怖いと感じるようになった。確実に昼間程の速度が出せなくなっている。技量以前に「怖い」ってのが大きい。長年の間にコケたり落ちたりした体験が染みついているのだろう。安全第一。いつまで生かして貰えるか判らないもんね。自分で寿命を縮めるような事は避けていかないと。
検索してみると純正品以外にも結構何種類も出ていた。その中でも比較的安価な"World Walk" ws-12psを試してみる事にした。安価なだけあって薄手で剛性は期待できなさそうだ。サイトにはいろいろ能書きが語られているが、それはこの記事を書くために改めて検索して見つけた。買うに当たっては写真だけで「使えそう」と判断した。
クリアとスモークがあるが、ここはスモークだろう。と思ったら最安値の店ではスモークが品切れ。他も在庫僅少らしい。もう生産してなくて在庫限りなのだろうか。クリアなら最安値の店にもまだ在庫があったが、ここはスモークで。千円以上余分に払う事になるが、クリアで我慢する気になれなかったので仕方ない。
買ってから1週間と待たずに同じ楽天で2千円ぐらい安くなっているのを見たのはちょっと悲しかったが、得し損ねただけで「損した」わけではないと思う事にする。
7/12。注文したら3日で届いた。今月は平日毎日下請けがあって家にいないので受け取りが遅れるかと思ったが、運良くヤマトさんが来ているタイミングで帰宅して直接受け取る事ができた。最近宅配(特にヤマトさん)の再配達問題がよく取り上げられているから彼らの仕事を増やさずに済んでよかった。
その日、下請けが終わったら直ちに取り付け。現在のシールドの外し方はネットで見てある程度判っている。特殊な工具は必要ないようなので人に頼らなくても交換できる…筈(苦笑)。
薄暗くなってからの作業だったので正面のネジにはちと苦戦したが、基本+ネジ2本と、10mmの六角4本のみ。六角はソケットレンチにエクステンダーを要したが、幸いそのぐらいなら持っていた。
梱包が下手で開封時に付属のワッシャを地面にぶちまけてしまったが、まだそんなに暗くなっていなかったので無事全部回収できた。白いワッシャで助かった。交換に要した時間はワッシャ探しコミでも30分ぐらいだろうか。暗くなる前に勝負がついてよかった。
メーターブロックとシールドの間に少し隙間があって、前方の+ネジがあった小窓まで開通している。ここを流れる空気も設計上何か意味があるのだろうか。存外シールド裏の渦を軽減してくれてたりして。
案の定、純正シールドより薄くて柔らかい。縁に厚みをつけたりもしてないので基本ぷるぷるだ。ちょっと頼りないがこれが「一番安いヤツ」という事なのだろう。ここまでは写真から予想できた。用に足りればよしとする。これ、クリアだったらすげー安っぽくなってただろうな。装着前後の写真を撮ったのだが、隣の車のナンバーが写り込んでしまっていた。ボカしで消したが、撮る時気付けよ…。
交換後に、外したオリジナルを重ねてみた。20cmぐらい高く(ナナメなので正確には「長く」)なっている。サイトには18cmとあるかな。乗車時、みぞおちぐらいの高さだ。頭の高さまであるシールドならよく効くのだろうが、空気抵抗で燃費悪くなると言われたし、シールドを通して前を見なければならないとなるとクリア一択になる。今回は視界を遮らない高さのスモークにした。なんとなくだったがとりあえず悪くはないようだ。純正品ではないので"HONDA"のロゴがないのは寂しいが、まぁ気にすまい。
サイドに軽く絞りが入っていてハンドルをめいっぱい切っても干渉しない。走行時にめいっぱい切る事はそうそうないが、駐車時にハンドルロックするからここは重要だ。
急いで換えたのには理由がある。これから17キロ先のお客様を訪ねるのだ。しかも前日も純正状態で訪ねている。シールドの効果を確かめるよい機会ではないか。早速乗り出した。
小さなシールドだから回り込んで体に風は来る。それでも胸から腹にかけての風当たりは弱まっているように思う。遠出する時に地味に効きそうだ。月末に富士宮ツーリングの予定なので、それに間に合わせたかったんだ。これなら新宿ツーリングもアリかも。125だから高速は使えない。一般道で新宿なんて学生の頃以来ではなかろうか。しかし今日び都内の駐輪事情は結構厳しいし、片道120キロ強では無給油での往復は難しい。今年は無理かなぁ。ハイオクに切り替えて燃費が延びるかだな。リッター45を割らなくなれば無給油往復の望みは高くなる。
学生時代には交通費も勿論だが時間が自由になるのが魅力でよく二輪で上京した。最初の3年ぐらいはハスラー50で。ハスラーでは東だけでなく西は塩尻まで電線買いに行ったり、南は静岡市までリヒテルのピアノを聴きに行ったりもしたな。一度など先輩(XL125S)の「日帰りできますよ」に騙されて日本海を見に新潟~富山を走った事もあったっけ。22時間で600キロ走らされて、1時出発23時帰宅で確かに「日帰り」だった。
就職して都民になって、甲府へ楽に往復したいとVT250Fを買った。それまでは基本一般道オンリーだった。それでも学生最後の年に買ったCB125Tは車格も大きく遠出が楽で助かった。福生-甲府はCB125Tで何回か往復したが、さすがにしんどくなってVTを買ったんだった。甲府から新宿は福生よりもうちょっと遠い。
スクーターになって最初はスペイシー80。車格は立派だったがいかんせん遠出するには非力過ぎた。2台目のLEAD100は2ストだったので力はあったが50ccと同じボディで軽快過ぎた。近場は楽だが10キロ超のお出かけにはちと気合いを要した。そして満を持しての3台目が「小さなビッグスクーター」PCXというわけだ。これになって初めて、富士宮まで行ってみようという気になった。甲府-富士宮間の道のりは精進湖ルートで65キロ、富士川沿いルートで85キロある。新宿日帰りはイコール富士宮2往復相当。道路事情を加味するとそれ以上の疲れになるだろう。しかも富士宮なら行った先は実家だからごろんと横になって休めるが上京となるとそうもいかない。この歳で一般道で上京となると余程気力・体力が充実してないと無理だろうな。しかも翌日は廃人確定なので仕事のない日を選ばねばならない。
まずは、富士宮往復でその様子見だ。
先述のように、風防が大きくなると空気の抵抗を増やすから燃費は悪くなるという指摘を貰ったのはちと気にはなる。しかし、それって全身がすっぽり納まるような大きな風防の話ではないのか。今回のそれは体(腹から胸)に当たる風を代わりに受けて流してくれるもので、前面投影面積を増やしてないし、むしろ空気抵抗的には低くなっていてもおかしくない。これで燃費がどう変わるかも監視しなくては。
そして、そのうえで「もっと大きな風防が欲しい」となったら、その時また考える事にしよう。
追記>
富士宮、行ってきた。今回は道のり優先で精進湖ルート。登り坂では少し非力感があった。これが言われる「トルクの谷」ってヤツか。幸い他の車に迷惑がかかる程までスローダウンせずには済んだ。実用上不都合が出るまでの谷にはならないよううまく設定されているのだろう。
白糸から市街地に抜ける「富士宮道路」は本線車道なので125cc未満は入れない。知っていたが、忘れていた。白糸から街中までは原付時代に慣れた筈の道を走ったが、富士宮道路を走れれば楽なのになあと思ってしまった。
学生時代に原付で往復した時よりはずっと楽に往復できた筈なのだが、身体は当時と同じではない。正直、日帰り往復は結構しんどかったのだ。
風防の効果はそこそこ体感できた。そして街乗りでリッター45キロ走って「すげー!」とか言ってたPCXはこの往復でリッター55を出してしまった。これは一度富士川沿いのR52ートを試してみたくなった。アップダウンがない分R52の方が低燃費が期待できるからだ。ただし片道20kmばかり長くなるので少々燃費が改善しても燃料の消費量が減るまでには至らない。きつい登り坂がない分ストレスは少ないかも。
学生時代には他の車が少ない夜間の走行を好んだが、最近は路面がよく見えないのが怖いと感じるようになった。確実に昼間程の速度が出せなくなっている。技量以前に「怖い」ってのが大きい。長年の間にコケたり落ちたりした体験が染みついているのだろう。安全第一。いつまで生かして貰えるか判らないもんね。自分で寿命を縮めるような事は避けていかないと。
by afternaito
| 2017-07-20 11:16
| クルマ
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