2022年 03月 11日
PCXのオイル交換(2回目) |
PCXのオイルを交換した。実に5年ぶりである。
PCXは中古で購入してから割と安定に年間5千キロを担当している。それで5年。前回交換した時の距離計は2万6千を回ったあたり。今回は5万1千を回ったあたり。実に2万5千キロ、オイル交換しなかった事になる。PCX本来のオイル交換目安は6千キロだから、毎年交換するぐらいのペースが健全なのだが、何故こんなに引っ張ってしまったのか。勿論忘れていたわけではない。これにはちゃんとした理由がある。
PCXを購入する少し前、知人がとあるオイル添加剤の取り扱いを始めた。その名を「ゴールドパンチα3000」(長いので以下「ゴールドパンチ」)。ネーミングのセンスはまぁアレとして(笑)、その謳い文句が凄い。なんと16万キロ、オイル交換不要というではないか。それで不具合が出たら添加剤メーカーが保障するという。これが本当なら殆どの車はこれを添加したが最後、一度もオイル交換せずに寿命を終える事になる。
で。この添加剤、なんと1リッター2万円!添加量はオイルの1割と言う事は、エンジンオイルを4リッター内蔵する当家のSwift君に入れるとなると8千円(必要量だけ量り売りしてくれる)。これだけでオイル交換2,3回分の費用である。勿論「本当に」16万キロ交換しなくていいなら長い目で見れば安いものなんだが…。
しかし現実に長期にわたりオイル交換をしない運行を実現するにあたり、いくつか問題がある。例えば、オイルフィルタ。オイルは替えなくていいがオイルフィルタは通常通り交換しろとある。オイルフィルタって普通はオイル交換の時に、オイルを抜いた状態で取り外すものだろう。まぁ聞けばオイルが入った状態でフィルタを外してもフィルタ部に入ったオイルが出るだけでごっそり漏れたりはしないのだそうだ。だとしても、100ccぐらいはぶちゃっと出るわけだろう。その分は普通のオイルを足せと言う。それで16万キロ走る間に10-15回ぐらいはフィルタを交換する。おいおい16万キロもの間、添加剤濃度が保たれる道理がないじゃんか。
それに、オイルフィルタを交換する以外にも、エンジンオイルが「減る」要因はある。その都度「減ったら足せ」と言うのだが…。
そもそも16万キロオイル無交換でいいなんて信じてもいないし、「減ったら足す」運用で添加剤濃度が維持できると思えない。いくら何でも胡散臭すぎる。それにSwift君にはマイクロロンが入っているため他の添加剤は控えているので結局この添加剤とはご縁がなかった…と思っていた矢先、PCXを購入した。いわゆる「現状渡し」なのでオイルもタイヤもすぐに交換せねばならない。
元々、添加剤大好きで試してみたくて仕方なかった僕は、PCXにゴールドパンチを試す事にしたわけだ。何せPCXはそもそもオイルフィルタを持ってない。せいぜい金網のストレーナがある程度である。最初のオイル交換の時にストレーナも掃除して貰ったが引っかかっていたゴミはごく少量だった。この時、MOTULのオイルを入れて貰ったんだが添加剤が入る予定の分だけ少なく入れて貰い、帰宅してからおもむろにゴールドパンチを流し込んだ。
ゴールドパンチは単体だと極端に粘性が高く、あんかけのトロミみたいだ。これがオイルに分散して滑らかになるというのだが、一度交換手順を見せて貰ったので次回からは自分でオイル交換できる。次回は予めオイルに添加した状態でエンジンに入れるとしようと思うのだった。
正直、2万キロぐらいで我慢できなくなってオイル交換する事になるだろうと思っていた。そして実際、昨年2万を超えたあたりから「そろそろオイル替えちゃおうかなぁ」というキモチが高まってきていた。それでもちょっと粘っていたんだ。しかし、今年に入ってから音が少し「がちゃがちゃ」いうような気がしていた。燃費もちょっと悪くなっていた。まぁ例年冬は燃費悪くなるんだが、そういう些細な「気になる事」が積み重なって、いよいよかな、という気分になったのだ。
ドレンボルトはオイル注入口の近くのエンジン底面にあった。12mmのボルトなんだが、メインスタンドを立てた状態だとスタンドがドレンボルトに被ってしまい、外すのも大変だし外したらスタンドにオイルがかかる。仕方なくサイドスタンドで立ててボルトを外し、ハンドルを持って真っ直ぐにして排油した。オイルレベルゲージ的には「少し多め」なぐらいだったのに、落ちたオイルの量は「これで1リッターあるのか?」という量だった(PCXのオイル交換時の補給量は1リッター)。←※
そしてゴールドパンチ込みでぴったり1リッターにしたオイルは補給中に少し溢れた。まぁゆっくり注げば入っていったので単に僕が一気に注ぎ過ぎただけなんだろうけど、最後にオイルレベルゲージ(注入口の蓋)を挿したら適正範囲を大きく超える所までオイルがついてきた。オイルって入れ過ぎてもよくないんだよね?ちょっと不安。もしかして排出ももっと待つべきだったか?オイルを温めて排出を早めようと昼食に乗り出して帰宅後すぐ抜いたのでオイルはかなりサラサラだったから、出なくなった時点で「出るべき量」は出たと判断したのだが、違ったのだろうか?
※:実は勘違いでPCXの交換時補給量は0.8リッターだった。道理でレベルゲージは「過多」を示すし燃費もかなり悪くなった。
今回使ったオイルはSwift君のオイル交換をした際の余りオイル。安いのだけど一応SN。勿論、Swift君の1回のオイル交換の「残り」が1リッターもあるわけではないので、複数回分の「残り」を混ぜる事になる。今回もクェーカーステートやらモリドライヴやらのブレンドになった。前回MOTULの10W-40だったが今回は5W-30。単純に言えば若干燃費もよくなりそうだが、いかんせん2万5千も走ったMOTULと単純に比較できるものなのか…。
ひとまず、音は静かになった。オイル交換直後の静かさと滑らか感はやっぱり嫌いじゃない。これを味わうために安いオイルを頻繁に替えてもいいかなと思ってしまうぐらいだ。まずはこの状態で満タンにして燃費がどのぐらい戻ってくれるか。もう5万超えの125ccだから全体に燃費は悪化しててもおかしくないんだが、このままリッター40割れが続くのか、まずは様子見だ。
by afternaito
| 2022-03-11 03:21
| クルマ
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