2008年 02月 10日
排除命令 |
公正取引委員会から「自動車の燃費向上等を標ぼうする商品の製造販売業者ら19社に対する排除命令について」という文書が出された。燃費改善をうたう商品の多くがこれに引っかかっている。中には実際に使った人からそこそこの評判を聞いた物も混じっているようだけど、肝心の「宣伝している通りの効果がある事を示す根拠を見せよ」という要求に答えられなかったのだからこれは明らかにメーカーが悪い。
ギガスの「マルチパワータブ」も「燃費1割改善」と書いていたために引っかかってしまったけど、確かに実際に使ってみて燃費が1割も変わる事は一度たりともなかった。でもノッキング減少等の効果を認めていたので割と気に入って買っていた商品でもあり、とても残念だ。シリーズの他の商品は具体的な数字を出していなかったためにお目こぼしになったか。よかった。ちなみに当家では「NAブースター」ではハイオクに添加して燃費数%(よくて5%)改善をみている。
「ホットイナズマポケット」およびその他類似品は同様のシガーライターソケットに装着するタイプを作って実験したが、6,800μFを装着しても鉛蓄電池直結の470μFの方が遥かにはっきりと効果を体感できた。効果がないとは言わぬまでもこれでは、ねぇ。でも蓄電池直結タイプの商品についてはむしろお墨付きが出たとも取れなくもない。
「フューエルバンクEvo.」や「起爆水」も興味はあったけどいかんせん効くメカニズムをメーカーがまるで説明できないいかがわ商品にしては値段が高過ぎて試す勇気が出なかった。
「ランナップ」およびその他類似品も興味はあったがやはりそのメカニズムがあまりに不明で胡散臭過ぎるので手を出さなかった。これなんかもしかしたら効果はあるけど数字を出してしまったためにその数値が保証されない事で引っかかったんじゃないかしら。メカニズムを作る/売る側が理解している事は望ましいが、理解できなくても効果が「確認」できいているならそれはそれでアリだと思う。
「サイクロン3」もまだ「サイクロン」の頃から気になっていた商品ではある。やはり見た目に対してやたら高価に思えたので手が出ず、自作実験も考えていたがなかなか実現しないままターボ車に乗り換えてしまったので吸入口で渦を作る意味自体がなくなってしまった。
「マグチューン」も引っかかっちゃったなぁ。数字書いちゃったからだろうなぁ。実際効かないけど。いや全く効かないかと言うとまた微妙だし、「マグチューンが効かないのは磁力が弱いだけでこの方法は有効」とするサイト(超強力磁石で効果を確認したと報告)も幾つか見たけど、結局メカニズムについては謎のまま。実はうちでも着けてます。たまたま特価で手に入ったので。とても正規の値段では試す気にならなかった。で、効いてるような気はするのだけどその変化はあまりにも小さく限りなく気のせい(プラシーボ)の範囲内だった。
これらは商品の宣伝に数字を出してしまったために、その裏づけを詰め寄られただけで、例えば燃料パイプや吸気パイプに「貼るだけで性能向上」とか言ってるオカルト臭ぷんぷんの商品は今回のヤリ玉の対象にはなっていない。まぁそれでも一部とは言え不正な商品に対しそれなりに消費者を守ろうという姿勢を見せた事は評価しよう。でも「数字を出していた」という点にしか突っ込めないあたり、弱いよね。「消費者を守ろうという姿勢」も所詮はポーズに過ぎないようにも見えなくもない。
追記:
「迂闊にも数字を出していた商品が突っ込まれる」という安易さが気になっていたけれど、その安易さ故に最小の手間で消費者に「謳われている通りの効果がない商品が堂々と出回っている」現実をアピールする効果が得られたのなら今回の公取委の仕事はむしろグッジョブと評価すべきなようにも思えてきた。(2/10夜)
ギガスの「マルチパワータブ」も「燃費1割改善」と書いていたために引っかかってしまったけど、確かに実際に使ってみて燃費が1割も変わる事は一度たりともなかった。でもノッキング減少等の効果を認めていたので割と気に入って買っていた商品でもあり、とても残念だ。シリーズの他の商品は具体的な数字を出していなかったためにお目こぼしになったか。よかった。ちなみに当家では「NAブースター」ではハイオクに添加して燃費数%(よくて5%)改善をみている。
「ホットイナズマポケット」およびその他類似品は同様のシガーライターソケットに装着するタイプを作って実験したが、6,800μFを装着しても鉛蓄電池直結の470μFの方が遥かにはっきりと効果を体感できた。効果がないとは言わぬまでもこれでは、ねぇ。でも蓄電池直結タイプの商品についてはむしろお墨付きが出たとも取れなくもない。
「フューエルバンクEvo.」や「起爆水」も興味はあったけどいかんせん効くメカニズムをメーカーがまるで説明できないいかがわ商品にしては値段が高過ぎて試す勇気が出なかった。
「ランナップ」およびその他類似品も興味はあったがやはりそのメカニズムがあまりに不明で胡散臭過ぎるので手を出さなかった。これなんかもしかしたら効果はあるけど数字を出してしまったためにその数値が保証されない事で引っかかったんじゃないかしら。メカニズムを作る/売る側が理解している事は望ましいが、理解できなくても効果が「確認」できいているならそれはそれでアリだと思う。
「サイクロン3」もまだ「サイクロン」の頃から気になっていた商品ではある。やはり見た目に対してやたら高価に思えたので手が出ず、自作実験も考えていたがなかなか実現しないままターボ車に乗り換えてしまったので吸入口で渦を作る意味自体がなくなってしまった。
「マグチューン」も引っかかっちゃったなぁ。数字書いちゃったからだろうなぁ。実際効かないけど。いや全く効かないかと言うとまた微妙だし、「マグチューンが効かないのは磁力が弱いだけでこの方法は有効」とするサイト(超強力磁石で効果を確認したと報告)も幾つか見たけど、結局メカニズムについては謎のまま。実はうちでも着けてます。たまたま特価で手に入ったので。とても正規の値段では試す気にならなかった。で、効いてるような気はするのだけどその変化はあまりにも小さく限りなく気のせい(プラシーボ)の範囲内だった。
これらは商品の宣伝に数字を出してしまったために、その裏づけを詰め寄られただけで、例えば燃料パイプや吸気パイプに「貼るだけで性能向上」とか言ってるオカルト臭ぷんぷんの商品は今回のヤリ玉の対象にはなっていない。まぁそれでも一部とは言え不正な商品に対しそれなりに消費者を守ろうという姿勢を見せた事は評価しよう。でも「数字を出していた」という点にしか突っ込めないあたり、弱いよね。「消費者を守ろうという姿勢」も所詮はポーズに過ぎないようにも見えなくもない。
追記:
「迂闊にも数字を出していた商品が突っ込まれる」という安易さが気になっていたけれど、その安易さ故に最小の手間で消費者に「謳われている通りの効果がない商品が堂々と出回っている」現実をアピールする効果が得られたのなら今回の公取委の仕事はむしろグッジョブと評価すべきなようにも思えてきた。(2/10夜)
by afternaito
| 2008-02-10 16:21
| クルマ
|
Comments(2)