4スレッド同時実行 |

買っちゃった。D945GCLF2、Dual Core Atom 330搭載マザー。中央市に引っ越したZOAにて入手。秋葉原価格より2千円ぐらい高価かったけど、結構世話になってるから許す(苦笑)。
性能は高くなくていい(低過ぎても困る)。長時間起動しておくので省電力なPCが欲しい。余ってるPentiumIII機でもセットアップして使おうか。そう思っていたところへ登場したAtomプロセッサは、半導体面積を極限まで抑え、省電力に傾注した設計だった。同クロックのノート用Atom N270は省電力ステートをC4まで有効にしてある(TDP 2.4W)がPC用Atom 230はC1まで(TDP 4W)。そして今度の330は230のコアをまるまる2個搭載しているのでTDPも230のかっきり2倍の8W。それでも低い!…ただしPC用の省電力チップセットの開発が遅れているそうで、このマザーはチップセットが25Wぐらい食うらしい。ちょい残念。CPUがファンレスなのにチップセットにファンなんてなんだかマヌケ。
以前SUNが32スレッド同時実行(8コア)のサーヴァ用CPU"Niagara"を発表した時に「CPUコアの規模を1/10にしても演算性能は1/2程度。だから小さなコアを沢山乗せたマルチコアCPUの方がトータルの処理能力を高くできる」と主張した(勿論、並列性が高いサーヴァ用途の話だからそのままPCに置き換える事はできない)が、そのインテル式のPC用ソリューションと言える。クロックあたりのコア性能はPentium4にも劣る(後にそうでもないと判明)が、HTを搭載したうえDual Core、4スレッド同時実行(それも、XP Homeで!)といういかにもマニア心をくすぐる代物なのだ。4スレッド同時実行ならCore2 QuadやPhenom X4を使えばXP Homeでも可能だったが高価な贅沢品だった。AtomはマザーつきでCore2 Duo(Quadではなく)CPU単体より安価というのも嬉しい。
今時メインマシンに耐える性能とは言い難いが、淡々と動画エンコードさせて放置したり、録画したTV番組の消化をするためのマシンとして期待した。速報によると動画再生支援でCPU性能の割に動画再生はスムースらしいが、残念ながら1080iまでは対応しきれずカクカクになり、少なくともこのマザーで地デジ対応には不充分のようだ。まだまだWindowsではシングルスレッドパフォーマンスも「ある程度」以上は欲しいという事か。
今日はマザー購入しただけでまだPCを組み立ててもいないので、使ってみてのレヴューは後日。
2008年10月12日追記:

ようやくWindows XP Homeをインストールして稼動開始。Video Studio8でDVDオーサリングのためのエンコード中。HT対応なのでPentium4だと2スレッドほぼ飽和するがAtom330機では1スレッド分程度しか使われていない。Video Studio11で「4コア対応」したらしいのだが現状最新の12は「2コア×HT」の4スレッドにも対応しているのだろうか。
10月12日午後更に追記:

hdbench3.30の結果はなかなかに興味深いものだった。画面は1,280×960。
Atom330 1.6GHz(DDR2-533 2GB)/945G(UMA)
ALL Integer Float MemoryR MemoryW MemoryRW DirectDraw
61596 188522 129494 95794 61194 124722 29
Rectangle Text Ellipse BitBlt Read Write Copy Drive
7962 7664 3697 334 87371 82847 3764 D:\100MB
これに対しての居間6号はこんな。画面は1,600×1,200。
Pentium4 2.6C(DDR400 DualChannel 1GB)/Xabre400(DDR64MB)
ALL Integer Float MemoryR MemoryW MemoryRW DirectDraw
65296 80320 99172 226251 88216 180223 59
Rectangle Text Ellipse BitBlt Read Write Copy Drive
26475 24532 11620 234 90940 85049 5926 F:\100MB
かなり古いhdbench3.30(CPU名なんか"PentiumIII"って表示するんだよ:苦笑)なのに4スレッドフルに使っているらしくCPU性能のスコアだけはぶっちぎりだ。が、いかんせんvideoがしょぼい。オンボードの945GがしょぼいだけでなくUMAなのにメモリがDualChannelにも対応していないというのも効いているように思える。HDDも居間6号はSATA(1.5Gb/s)でAtom機はSATA2(3Gb/s)の筈なんだがまだその差が出る程HDD本体の性能がついてきてないのだろうか。メモリもDDR2なのにDualCannelのDDRに負けてる。そして結局DirectX8にもまだハード対応してないXabre400にCPUスコアの差を逆転されてトータルスコアでは敗退。当家最速機の座がセカンドマシンに奪われると予想していたが噂通り「グラフィック遅いくせにCPUの3倍も電力を消費する」チップセットに足を引っ張られた格好だ。これもインテルの策略なのかも?
当家の古いソフトでは4スレッドをフルに使う物は殆どないので動画エンコードなんかはまだ居間6号の方が若干早く感じる。
動画を見る>
945Gには動画再生支援機能もあるようで、通常の動画再生ではカクカクしないのだが、かつてstage6で落とした動画をDivXプレーヤで見ると無残なぐらいカクカクになる。ただし全画面にするとスムースに再生する。微妙な境目なのかも知れない。現在17"のダイヤモンドトロンCRTモニタで1280×960で使っているから特にストレスもなく動画を見られているのだと思うが、HD(1,920×1,080)になると動画再生支援も効かなくなるというなら現状がMaxでこれ以上はダメという微妙さなのだろう。新製品にしてはちょっと微妙過ぎる気もするが、このマザーはそもPC用ではなく組み込み用なのだから文句を言うのは筋違いか。逆に組み込み用としては無駄に豪華過ぎる気もするぞ(いや、それでいいんです、ありがとう:笑)。
実はPCの性能が既にCPUに律されてはいず、これからはGPU性能こそが問題になるという指摘をどこかで聞いたが、あながち的外れではないのかも。多分同チップセットなのでオンボードグラフィックは同じAtom230(シングルコアでHTのみ)マザーでも現在の用途では殆どこのデュアルコアのAtom330マザーとの「差」は見えなかったのではないだろうか。
いずれにせよ、寝室でも動画消化という当初の目的は充分に叶った。セカンドマシンには「ちょっと贅沢」ぐらいで、まずまず満足。
参考までにFF XI bench3 ver.1.00の値も。
1472-L
1080-H
FF benchは時間がかかるうえ終了すると画面が消えてしまうので数字がいくつまで進んだか終了時に見逃すとやり直しになるのが嫌いで他のマシンの値を記録していなかったのでこれがどのぐらいを意味する値かは解らないけど、参考になる人もいるだろう。
それにしても、容量は充分とは言え間に合わせの電源は寝室用機にはちとうるさいな。静音電源買っちゃおうかな…(泥沼)。
4スレッド同時実行に加えて省電力でリーズナブルなお値段。
つけっ放しPCには持って来いなボードですね。

あと、シングルスレッド性能が低いってのが体感にどう出るのか。それに、枕元で使うとしたら230との差は出ないんじゃないかと(汗)。

LANチップは確か蟹でしたね。ドライバ探せばあると思いますがそれ位すんなり入って欲しいですよね。ってその端末しか無かったらネット繋がらないから持って来れないのか…

今時のチップセットに乗せちゃうとセレロンと競合しちゃうからインテルも渋っちゃいますねノートは特に。
FFベンチは設定でループにチェック入れれば繰り返し測定して前回のスコアが右下(左だったかな)に表示されます。


それどころじゃないみたいですよ。Core2の後に控えてるNehalemすら脅かすのを怖れて大々的に売ろうとしないみたいです。逆にそれこそがAtomに対する最大の「評価」ですよね。
因みにWMPは対応してないそうです。(えええ!)その辺りの情報の真意はうちネット切っちゃっているのでそちらでちゃんと調べてみてください。(他人任せ)

あ、そりゃそうだ。グラフィックが独自に提供する機能だもんね。情報感謝。しかしWMPが使わない機能を誰が使ってくれるんだろう。そのために最新プレーヤソフト買わなきゃならない罠?

ただBIOS更新とは関係ないと思いますが家から新品PS/2キーボードを持ってきたら認識しなくて使えませんTT
