2009年 05月 22日
コージェネ百万 |
数年前、都市ガスに切り替える時から家庭用のコージェネはないのかとかなりしつこく訊いた。「まだ家庭用はありません」ケンもホロロにきっぱりとそう言われた。
業務用しかないらしいコージェネはガスエンジンから燃料電池へと移行しつつあるようだった。
TVで家庭用燃料電池「エネファーム」のCMを見たので今日、ガス料金の払い込みに行ったついでにいくらぐらいするものなのか問い合わせてみた。
「山梨県ではまだ国産ガスを使っているのでエネファームはご案内できないんです」
どうやら燃料電池は輸入ガスの規格で、現在山梨で供給されている国産ガスでは使えないのだそうだ。
「ガスエンジン発電機のエコウィルならあります」
…いつからあるんだよ、それ。
稼動中の現物もあるというので見せて貰いながら話を聞いたのだが、どうにも「見え」てこない。さんざ食い下がってようやくある程度の情報を引き出せた。正直、甲府営業所にはまるで解ってる人がいないようだ。技術的な事以前に、客が知りたい/知っておくべき事について。
コージェネは売電しない>
太陽電池は夏季日中の冷房需要のオフピークが期待されるが、コージェネによる電力は基本的にオンサイト消費が前提であり、家庭内の電力消費が落ち込む(家人が出払うという前提)日中には発電しない。ガスコージェネは家庭内の電力消費を補う形なので基本的に売電には至らない。
勿論、太陽電池も併用した家庭では日中の売電が前提となる。
コージェネは発電機であって湯沸かし器ではない>
深夜電力利用のオール電化給湯と変わらないような蓄熱タンクがセットになっている。これはどういう事なのか。つまる所、コージェネによる「排熱利用」ではシャワ等に給湯するのに充分な湯流を得られないらしい。そこで事前にある程度時間をかけてタンクに湯を蓄積する事になる。そこで60℃とか 70℃とかの湯を蓄積し、更に補助熱源機(瞬間湯沸かし器とほぼ同等)で充分な温度にして給湯するらしい。
その代わり、発電機(1KW Max)の稼働時間は1日数時間となり、電力的には家庭の電力消費の4割を賄う。
ガスは深夜電力と違い時間帯の制約を受けず必要に応じて追加給湯できるのでタンク容量は200リッター足らずで済む(オール電化では300以上が普通)。
ライヴァルが意外に多い>
単なるボイラでも排熱を再利用してガス消費量を削減した「エコジョーズ」があるし、オール電化陣営にもヒートポンプで「空気中から投入電力の3倍の熱量を得る」という「エコキュート」がある。どれが一番経済的なのかは一概に決められない。
今でも百万施設>
現状紹介された「エコウィル」はセットで百万ぐらいかかる。築10年を超えた当家だが、ガスボイラはまだあと5~10年はもつだろう。その頃までには40~50万円ぐらいになっていてくれるといいのだが。営業所の話では、その頃までには山梨でも燃料電池タイプが選べるようになっているらしいし。
3KW強の発電性能を持ち、オール電化一式セットの太陽電池システムが350万円という施工例を聞くと1kWで百万のエコウィルはそんなにとびぬけて経済的とも思えない。
寿命が不明>
メカ部がない分燃料電池「エネファーム」の方が長寿命なのだろうか。ホンダの163ccOHVガスエンジンを2千回転弱ぐらいで回し続ける現行型「エコウィル」でも10年は確実にもつようだが「電力+ガス料金が年間3万円お得」なエコウィルが百万円弱を回収するのには30年かかるのだ。太陽電池は20年ぐらいもちそうだがガスエンジンは20年もつのだろうか。
どうも、エコ商品てのは基本的にいろいろアヤし過ぎる。眉によーく唾をつけて臨まないといかんようだ。
業務用しかないらしいコージェネはガスエンジンから燃料電池へと移行しつつあるようだった。
TVで家庭用燃料電池「エネファーム」のCMを見たので今日、ガス料金の払い込みに行ったついでにいくらぐらいするものなのか問い合わせてみた。
「山梨県ではまだ国産ガスを使っているのでエネファームはご案内できないんです」
どうやら燃料電池は輸入ガスの規格で、現在山梨で供給されている国産ガスでは使えないのだそうだ。
「ガスエンジン発電機のエコウィルならあります」
…いつからあるんだよ、それ。
稼動中の現物もあるというので見せて貰いながら話を聞いたのだが、どうにも「見え」てこない。さんざ食い下がってようやくある程度の情報を引き出せた。正直、甲府営業所にはまるで解ってる人がいないようだ。技術的な事以前に、客が知りたい/知っておくべき事について。
コージェネは売電しない>
太陽電池は夏季日中の冷房需要のオフピークが期待されるが、コージェネによる電力は基本的にオンサイト消費が前提であり、家庭内の電力消費が落ち込む(家人が出払うという前提)日中には発電しない。ガスコージェネは家庭内の電力消費を補う形なので基本的に売電には至らない。
勿論、太陽電池も併用した家庭では日中の売電が前提となる。
コージェネは発電機であって湯沸かし器ではない>
深夜電力利用のオール電化給湯と変わらないような蓄熱タンクがセットになっている。これはどういう事なのか。つまる所、コージェネによる「排熱利用」ではシャワ等に給湯するのに充分な湯流を得られないらしい。そこで事前にある程度時間をかけてタンクに湯を蓄積する事になる。そこで60℃とか 70℃とかの湯を蓄積し、更に補助熱源機(瞬間湯沸かし器とほぼ同等)で充分な温度にして給湯するらしい。
その代わり、発電機(1KW Max)の稼働時間は1日数時間となり、電力的には家庭の電力消費の4割を賄う。
ガスは深夜電力と違い時間帯の制約を受けず必要に応じて追加給湯できるのでタンク容量は200リッター足らずで済む(オール電化では300以上が普通)。
ライヴァルが意外に多い>
単なるボイラでも排熱を再利用してガス消費量を削減した「エコジョーズ」があるし、オール電化陣営にもヒートポンプで「空気中から投入電力の3倍の熱量を得る」という「エコキュート」がある。どれが一番経済的なのかは一概に決められない。
今でも百万施設>
現状紹介された「エコウィル」はセットで百万ぐらいかかる。築10年を超えた当家だが、ガスボイラはまだあと5~10年はもつだろう。その頃までには40~50万円ぐらいになっていてくれるといいのだが。営業所の話では、その頃までには山梨でも燃料電池タイプが選べるようになっているらしいし。
3KW強の発電性能を持ち、オール電化一式セットの太陽電池システムが350万円という施工例を聞くと1kWで百万のエコウィルはそんなにとびぬけて経済的とも思えない。
寿命が不明>
メカ部がない分燃料電池「エネファーム」の方が長寿命なのだろうか。ホンダの163ccOHVガスエンジンを2千回転弱ぐらいで回し続ける現行型「エコウィル」でも10年は確実にもつようだが「電力+ガス料金が年間3万円お得」なエコウィルが百万円弱を回収するのには30年かかるのだ。太陽電池は20年ぐらいもちそうだがガスエンジンは20年もつのだろうか。
どうも、エコ商品てのは基本的にいろいろアヤし過ぎる。眉によーく唾をつけて臨まないといかんようだ。
by afternaito
| 2009-05-22 16:35
| 生活
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